トマティス聴覚トレーニングの仕事を10年ほどやっております。
この間に機材のリニューアルが幾度かありました。
そもそものトレーニング機は昔のオーディオセットのデッキみたいなもので、持ち出したり貸し出したりはできなかったのです。
近くの人であっても「週3回以上」通うのは大変です。私はその時代のトレーニングを受けていますが、とても厳しかったのを覚えています。
そこで、貸出用に小さい機械ができました。小さいと言っても立派なお重箱くらいのサイズで、しかも音源は別なのでカセット(!!)デッキやCDプレーヤーが別に必要でした。日本の普通の家庭でそんなものを置いておける場所、なかなか無いですよね。
そして2008年あたりでしたか、初めて今トレーニングに使っているような小型の貸出機solisten(DSとかゲーム機くらいです)が生まれ、さらに2015年に最新版のTalksUpと言う機械が誕生しました。
TalksUpはかつての大型機械と全く同じ内容のトレーニングが可能で、そのサイズさ、手頃さ、音の良さにはホント時代の変化を感じます。

今年のトレーニングはTalksUpを混ぜながら行っていますが、やはり少し変化の現れが早い気がします。
特に聴いた事の理解と判断、そしてそれに対する反応のゆっくりしている子。
中に言いたい事はたくさんあるのに出す力が弱くて言う事を諦めがちだった子。
音楽とトマティスの機械は、そんな所にドアがあるのか、とビックリする場所をそっと開き、彼らと世界を繋ぎます。

よかったら体験にいらしてください。