ノーマン・ドイジ「脳はいかに治癒をもたらすか」を読む

これはちゃんと読まなくては、と思って長い間置き去りにしてあったノーマン・ドイジ「脳はいかに治癒をもたらすか」を分析的に読み始めました。

購入したときより1年ほど経ち、大学院の授業によって私に知識が増えており、そのおかげで大変深くまで読み込める気がします。第8章「音の橋」103ページは全編トマティスメソッドの脳科学的分析。幾人ものケースも出て来ます。トマティス博士本人も、アメリカ、カナダでトマティスメソッドをさらに展開したポール・マドール氏も。

最初のケースは

サイモン
3才でASD傾向。
ASDの特徴「他者の心を想像する力」が欠如している訳ではなかった。
ポールマドールのリスニングトレーニングで完全に変わった。
5年後学校の成績トップ、友だち関係良好、スポーツ抜群。
音楽で脳を最配線する。
聴力、人間関係形成能力、音とは関係ない様々な心的活動を生まれて初めて可能にした。
音のエネルギーを用いて発話を可能にするため脳に至る橋を架けた。

一人のケースを発端に、話はどんどん深まって行きます。まるで推理小説のように。すごいなあと思いながらメモを書きつつ読んでいます。