テレビでニュースを見続けない方がいい理由   聴覚からの視点

毎日、ついテレビのニュースを見てしまっている方が多い時期だと思います。

気になるから当然ですね。何か新しい良いニュースがあるかもしれないし、自分に関係する新しい情報が出回っているかもしれないですから。

不安の高い時にあまりニュースを見過ぎない方がいい、不安がさらに増強されてしまうから、という事は9年前の東日本大震災の時も言われていました。
その頃まだ小さかった私の息子は「ニュース、ずっと見てると怖くなっちゃうから消したい」と言い、情報をもっと知りたいと思って見続けていた私はハッとしてテレビをオフにしました。

今回のコロナ騒ぎで、2月頃からニュース番組を普段の20倍くらい見続けてしまっている私です。もちろんインターネットでも国内外のCOVID-19関係のニュースを追いかけて見続けています。今はYoutubeでニュースも細かく再生できるので、2ヶ月以上COVID-19ニュース三昧の日々だったのです。これを読んでいる皆さんと同じように、または皆さんよりずっと。

で、二ヶ月以上が過ぎて気がつきました。
ニュース番組を見続ける事は、読み続けることよりも影響が大きい、と。

COVID-19関連のニュースは、とても心配そうな、不安な、硬い声で読まれます。内容が不安で恐ろしくて深刻なものですから当然です。
聴く側にとってこれは、誰かが深刻な内容を、心配そうな不安な硬い声で語るのを耳にするという出来事です。

声のトーンは、聴覚から入り、感情を刺激します。楽しい声は聴いた人の楽しい気持ちを刺激しますが、不安そうな声は不安な気持ちを刺激してしまいます。
特にハイリーセンシティブな方々には、どうしていいかわからないほどの不安や苦痛を与える可能性もあるでしょう。
特に今回、逃げたくても逃げようがない状況です。不安が高まると本当に辛いと思います。

これに気がついて、私はニュースをダラダラ見続ける(聴き続ける)のをやめ、COVID-19関係の情報は目で取り入れることにし、耳からは好きだったCDなど引っ張り出して聴くように切り替えました。

結果はとても悪くなく、不安な気持ちが少し下がり、夜ぐっすり寝られています。

大人でも子供でも。
不安が高くなっている方でテレビ見過ぎている方がいたら、聴覚から感情が揺さぶられていることも原因の一つだということをお忘れなく。
テレビは消して、ゆっくり深呼吸をどうぞ。