静けさのもたらす豊かさ

二村は現在東京都港区に住んで16年経っています。マンションのすぐ脇に高速道路、地下には地下鉄南北線の線路が走っています。つまり24時間大変騒がしい場所です。

常に刺激がある状態だと脳は活性化し続けます。「良い事じゃないですか」と言う方もいらっしゃいますが、そもそも人間を始めとする動物には「休息」が必要なのです。つまり、かなりタフでないとこんな騒がしい場所に住み続けることは難しいかもしれないと感じるようになりました。

先日小平の友人宅に遊びに行ったのですが、電車の駅を降りて、駅前の喧噪を抜けると次第に周囲は静かになって行きます。静かである事、周囲に音が少ない事、それは広々とした気持ちを生み、当たり前に呼吸が深くなりました。

と言う事は、私は日常的に「広々とした気持ちを失っている」ことになるんですね。

世界中の都市部でマインドフルネスが流行っているのも恐らく同じ理由からでしょう。人は疲れる生き物なのです。疲れにちゃんと気付いて休んであげる事が必要なのです。

夏です。暑いです。ほんのちょっとでもいいから、休みましょう、皆さん。

それは皆さんの耳を助け、心を助け、自分自身を取り戻す助けになりますから。

と言う訳で今日のオススメの本はコレです。シリコンバレーかどうかは関係なく、スッキリした解りやすい本ですので、忙しくて疲れの抜けていない方、ぜひどうぞ。