学校で受ける耳鼻科の聴覚検査では、難聴になっていないか調べます。授業が聴こえているかどうかに関わるので、とても大事な事です。

トマティスの聴覚チェックは耳の働きを調べます。実際の生活音の中で聴くべき音に集中できるか、どの音も必要なだけ情報を入れられているか、左右の聴こえにばらつきはないか、音のニュアンスの差をきちんと聴き取ろうとしているか、身体に響く音と空気から聴く音のバランスは正しいか、ボリュームに対する過敏や鈍さはないか。

少し大きい子なら25種類の周波数。まだ小さい子、長続きしない子、付き合いの悪い子の場合は11種類の周波数。気導、骨導、音のセレクティビティ、左右利き側の測定、音量への耐性の5つのパラメーターを計りグラフ化することで、本人に関するとても多くのメッセージが読み取れます。

「どんなに怒鳴っても聴こうとしないこの子がどんな耳をしてるか見てみたい」といらっしゃる親子も。

「自分の声は大きいのに他人に対してウルサいって怒るんです」といらっしゃる親子も。

「後ろに耳が付いているって言う程の地獄耳で」といらっしゃる親子も。

「一斉指示が通りません」といらっしゃる親子も。

お調べすると一人一人の顔が違うように、聴覚も違います。そして(多分邪魔をしている)様々なアンバランスがみつかります。

写真は小さい時に激しい聴覚過敏でいらしたお子さんの聴覚チェック結果。最近別な事でいらしたのでついでに調べさせて貰いました。背も伸びて立派な若者になっていましたが、聴覚もしっかり大人への準備が整いつつある様子。よかったですね、とお母様と一緒に喜びました。