耳から入れるのが得意な子には、音声で。文字は一度音声情報に変換すると楽。自分で声に出してもいいし、すでに音声になっているものがあればそれでもいい。
目から入れるのが得意な子には、絵、図、写真、ムービーで。文字が好きな子なら文字も視覚情報だから大丈夫。文字のメリハリ、大きさや色を変えること、フォントを変えることも、こっちのタイプの子たちには効果がある。
何度もやる事が苦にならない子たちには、繰り返しの復習や何度も書くことも定着を高める。昔ながらの、けれど本当に着々と積む事ができる方法だ。
一方すぐに飽きてしまう子、何度もやることは苦痛に感じる子、常に新しい課題が欲しい子たちには、繰り返しも復習もつらいだけだから他の方法を探してあげたほうがいい。
天才たちにこのタイプは多い。小学校低学年の漢字練習や100マス計算が学習方法として合わない子たちだ。
例え話が効果的な子、ことわざが効果的な子、いろんな子がいる。
脳の使い方がパソコン以降変化してきていると感じている。
暗記科目は今の子たちにはどんどん理解できないものになってきている。常に検索できる機器が手元にあるのに、どうして全て頭に入れなくてはいけないのか、と彼らの疑問。
電卓が各家庭にあるようになって以降、手計算も人気がない。電卓で計算できるじゃないか、どうしてわざわざ頭と手で、しかも途中の式まで書くなんて面倒。
文字を手で書く事だって、大人がそんな姿を日常的に見せていないのに、ケータイやパソコンで綺麗な字が書けるのに、どうして? 時間だって手書きはすごくかかるじゃない、と言う。
ごもっとも。
今がちょうど古い教育と新しい教育の間なのかなと思う。
古い教育が嫌いな子たち、お疲れ様。もっと勉強は楽しいといいよね。
何かできないかなあといつも考えています。