浅井咲子さんの「「安心のタネ」の育て方」という本は、HPSの人たち、特に不安やトラウマで体がすくんだり緊張したりしてしまう人たち(背側迷走神経:古い副交感神経:が活性化している状態)へ、ポリヴェーガル理論からのアプローチを教えてくれる、とても良い本です。

まず、本の手触りがいいです。ご本人も感覚が鋭敏な方だと思います。イラストも各ページの情報量も、色使いも、とても丁寧に設計されていて、手に取って開いているだけでも少しリラックスできるような素敵な本です。

内容も、大切な情報を分かりやすくじっくりと教えてくれています。
そして何よりも「実際にどうすればいいのか」「何かいい方法はないのか」という手に取る人の気持ちにしっかり応じてくれています。それも原因と現状、そこからの回復イメージと方法の根拠まで、しっかりと読みやすく書いてくれています。

私はこれを読みながら、トマティスのトレーニングが背側迷走神経にどう働きかけているのか、ということを考えます。周波数帯の広いクラシック音楽を、骨導と気導のヘッドホンから鼓膜の筋肉の働きかける形で1日30分から2時間聴くことが、迷走神経にどう働きかけるのか。
ポリヴェーガル理論提唱者のポージェス博士もトマティス理論について著書の中で言及していますので、大きな繋がりがあるのです。

これをじっくり読む会をオンラインで開こうかと考えています。
ご興味ありましたらお知らせください。