暗記科目の多い日本の学習方法。科目内容が好きでも記憶が難しくて苦手になっちゃうこともあると思います。

そして、記憶だけ助ける方法って、昔から色々あります。つまり、今までの人たちも苦労してきたってことですね。二村も高校の時、古典の助動詞を覚えられなくて困っていたら母が「私たちはこんなふうに覚えたわ」と歌で覚える方法を教えてくれました。昔も今も同じですね。

では、トマティス本社が教えてくれる暗記方法あれこれの後半です。

 

その4 頭字語・アクロスティックス
頭字語は単語の略語で、通常はフレーズや単語の最初の文字で構成されています。これは世界中で広く使われており、ブランド名にも使われています(KFC=ケンタッキーフライドチキン、NASA=アメリカ航空宇宙局)。
アクロスティックスとは各行の初めの字を繋げると言葉が出てくるというもの。日本語では「折句」と言われます。伊勢物語の東下りの段で、「かきつばた」を読み込んで歌を作れと言われた、ってのが全国の高校生たち必修なので覚えている方もいらっしゃるかと。
「水平リーベ僕の船」などもこの記憶方法ですね。頭字語やアクロスティックスは、フレーズやアイデアをパターン化して記憶するのに役立ち、情報に意味を持たせてより記憶に残りやすくすることができます。

 

その5 マインドパレス / ローキのメソッド
ローキ法は、想像力を駆使して、膨大な量の情報、あるいは科目全体を記憶することができる素晴らしいテクニックです。古代ギリシャでは長い演説を記憶するために使われたと言われており、現代では記憶力のチャンピオン、大成功を収めた起業家などが使っています。
試験のために覚えたい情報を、身近な視覚的・空間的手がかりと関連づけることで、暗記プロセスにおいて脳のいくつかの領域を活性化し、より覚えやすくすることができます。このため、あらゆるタイプの学習者に最適です。
まず建物や道路など、見慣れた場所を思い浮かべます。次に、鮮明なイメージが描けるまで、細部を埋めていきます。そして場所の各特徴を、覚えたい情報の塊と結びつけて考えます。
そうしたら、その建物や道路を歩いてみて、何を覚えているかを確認しながら、思い出す練習をします。このテクニックは、部屋や特徴を好きなだけ追加できるため、記憶する可能性が無限大に広がる素晴らしいものです。

 

その6 マインドマップ
学業を通じて、アイデアをまとめたり、エッセイの計画を立てたりするときに、マインドマップやスパイダーダイアグラムを使ったことがある人は多いでしょう。これらは、アイデアを整理し、関連づけ、その関連性を確認するのに役立ちます。
しかし、マインドマップは、特にストレス下にあるときに、記憶のギャップを埋めるのに役立つ、効果的な試験対策テクニックでもあることをご存知ですか?また、色やイラストを加えることで、あなたの勉強法を一段とレベルアップさせ、記憶力を向上させることができます。
まず、中心となるトピックを紙の中央に書き、次に3~5個のメインアイデアを思いつき、それらを中心となるトピックに等間隔で書き入れます。
そして、それぞれのトピックからコア・トピックに戻る線を引きます。このようにして、メイントピックに関連する情報を追加しながら、すべてを網羅できるまで書き続けます。
視覚化した方が覚えやすい人は、この方法も悪くないです。

 

その7 ストーリーテリング
物語を読んだり聴いたりすると、脳の複数の領域が発火し、体からポジティブな感情が次々と放出され、物語の登場人物と同じ体験をしているように感じられます。
このように物語に夢中になることで、私たちは聞いたことを記憶し、他の人と共有したいと思うようになるのです。例えば、子供の頃に読んだ本のうち、少なくとも1冊は懐かしく思い出し、たとえ何年も経っていても、他の人と共有することができるのではないでしょうか。
したがって、試験勉強の際(特に無味乾燥な情報やトリッキーな情報を学ぶ場合)にストーリーテリングの力を使うことができれば、より記憶に残りやすく、長期的な記憶を定着させることができるのです。
では、どのように使えばいいのでしょうか?
学ぶべき情報を重要な事実に分解し、想像力を働かせて物語を作ってみましょう。言語が強い方には悪くない方法です。

 

その8 韻を踏む
英語圏では小学校の頃、1ヶ月の日数を覚えるために、先生が次のような童謡を聴かせてくれることがあるそうです。
“30 days hath September,
April, June, and November.
All the rest have 31
Except for February my dear son.
It has 28 and that is fine
But in a Leap Year it has 29.”
(セプテンバーとノベンバー、サーティーワンとマイディアサン、ファインとナインが韻を踏んでます)

残念ながら日本語では、行の最後で韻を踏むというシステムがないので、この記憶方法はそのままでは使えません。これと同じ手法で重要な情報を記憶するとしたら、今ならラップですね。または最初に私が書いた母が教えてくれた替え歌。音楽に合わせて韻を踏めば、脳のさまざまな領域が同時に刺激され、記憶できる可能性がさらに高まります。詩人や音楽家でなくても、楽しみながら、想像力を働かせれば、うまくいきます。
昔、NHKのみんなのうたで「√2+1 分の 2+√2」の歌がありました。
小学生の私は歌として覚えてたのですが、中学で√の学習に入ったときに、単に約分の解法を歌にしたものだったと気付いてびっくりしました。韻と音楽を使って幼い子供たちに数学の事実を教えた面白い例ですね。

 

フォーブレインは、すべての人に無限の可能性を提示する革新的な学習用ヘッドセットです。
声を出して覚えようとするすべての事柄が、クッキリしっかり頭に入る体験がこの機材を使えば可能です。
私も公認心理師試験入試の時には使いました。どれくらい効果があるかよく知ってますからね。
あなたのテスト対策、受験対策に是非どうぞ。