大学院で授業を受け、日々クライアントさんに接し、多くの本を読む中で、色々考えることがあります。
DSM-5というアメリカの精神疾患の診断・統計マニュアルがあります。現在「聴覚過敏」は自閉スペクトラム症の特徴の1つとして記載があるため、逆に「聴覚過敏があるなら自閉スペクトラム症である」と判断されてしまうことが増えている気がします。
ここで問題なのは、聴覚過敏そのものが曖昧なまま話が進んでいることかなと思います。
私の所にもたくさんの「聴覚過敏だと思うんです」と言われてお子さんや大人の方がいらっしゃいます。
けれどその中には様々タイプの人がいます。耳が良すぎて学校の教室の中の全体音量に耐えられない子、会社でイヤな思いをしているために音に対してトラウマ的な反応を感じる人、快適に聴こえるボリュームの幅が狭い子、骨導音が響きすぎているため音が攻撃的に聴こえてしまっている人。。。
「聴覚過敏」は自閉スペクトラム症でなくてもなる可能性があると伝えること、「聴覚過敏」とされている中に様々なタイプが存在すると発信すること、「聴覚過敏」はケアが可能なのだと特別支援関係の先生方と保護者に伝えて行くこと。
それは私のやっていきたいことだ、と、最近強く思っています。