本人一生懸命聞いているのに、やっぱり上手に話を聞けない子がいます
これは本人の「一生懸命聞く」がみんなの「一生懸命聞く」と違っちゃっているからなんじゃないかな、と推測します
ダンスの振り付けとかと違って「聞くこと」は目に見えませんからね
聞く力の弱い子が一生懸命聞いている時を観察すると
1.力を込めて話す人の方を見ている
2.息を止めてるかなという形の集中をしている
3.それで疲れて集中が続かない
という様子が伺えます
それでは苦しいし、なかなかうまくいかないと思います
トマティスのトレーニングはそんな子たちに「聞き方」を教えます
人が「これ、聞こう」と感じた時、意思の力ではなく体の反応として鼓膜張筋を働かせて鼓膜を張り、細かい音までキャッチできる状態にします
目でいえば、「これ、見たい」と感じた時、自動的に焦点を当てるために方向と絞りを調整するのと同じです。意思の力ではないですね?
この「耳が音を捉える最初の反応」の弱い子たちは、鼓膜張筋の働きがうまくいっていないのではないか、ではその働きを筋トレで鍛えてあげればいいのではないか、というのがトマティス博士の仮説です。
鼓膜張筋は耳の中にある小さな小さな筋肉です
これの筋トレ
トマティストレーニングの「面白いなあ」と感じられる部分です
トレーニングにクラシックを中心とした音楽を使うことは、聞くこと=リラックスする楽しいこと、と脳に教えてあげるためでもあります
音楽を聴いていると突然音の設定が変化して鼓膜張筋を働かせる
また音の設定が変化して鼓膜張筋を緩める
普通の子たちが当たり前にしている「音に対する自然な反応」を、じっくりじっくり体に染み込ませ、聞くことで力が入ってしまう癖を抜き、音に当たり前に焦点を当てて聞き続けられるように、そして疲れたらちゃんと細かく休めるようにしていきます
学習に問題がある、とされてきている子たちの中に「聞く力」の弱い子がたくさんいます
APD聴覚情報処理障害、Lid聞き取り困難症などの言葉も教育界で少しずつ知られるようになってきました
聞く力の弱さは認知の遅れと密接な関係ですので、今年はそこにフォーカスして考えていこうと思っています