レゴの良さについて語ってみます

センターに来た方はご存知ですが、私のセンターにはレゴがたくさん置いてあり、レゴ好きな子はトレーニングしながら組み立てたり、組み立てたものを飾ったり、誰かが組み立てたもので遊んだりしています。

レゴがこんなにいいおもちゃであることを教えてくれたのは私の息子です。一歳の誕生日にレゴデュプロを手に入れた時から彼のレゴ生活が始まり、20歳になった今でもレゴへの愛は衰えません。この19年間、私は彼と共にたくさんのセットを組み立て、レゴについて熱く語る彼の話を聞き、レゴでロボットを組み立てる彼を応援し、ロボカップの世界大会に参加する彼とトルコまで行きました。

レゴを愛する彼をみていて思ったことがいくつかあります。
まずレゴを組み立てることで彼は根気の良さを手に入れました。まあもともと根気が良かったからレゴと付き合い続けたのかもしれませんね。
それから造形を通じて立体の感覚が育ったように感じました。空間認知ですね。
それとレジリエンスが上がりました。まだ小さい頃はなかなか組み立てられなかったり組み立て中に壊れてしまったりすることが多々ありましたが、レゴの素晴らしいのは壊れてもパーツに戻るだけなところ。また組み立てればいいのです。レゴでよかったねー、と言いながら何度も彼をはげまし、彼は組み立てに戻っていきました。
色の感覚、組み合わせや微妙な差に対しても、敏感になっていきました。
セット通りに組み立てる楽しさ、オリジナルを自分で考えて作る楽しさの両方をレゴは彼に与えてくれました。
5歳でレゴエデュケーションに通い始め、10歳でロボットに入ってからは、物理の法則、ギアを使った動きのデザイン、簡単なプログラミングでロボットを動かし、さらに複雑な動きをさせるためにC言語などプログラミングの技術を学び、レゴでありながらロボット工学の世界に入っていきました。初めはダンス、後半はレスキューで、7年間本当にレゴと楽しく付き合いました。

決して小さい子供の簡単なおもちゃではなく、認知、喜び、我慢強さ、考える力など様々なものを育て続けてくれる。レゴは本当に素晴らしいおもちゃだと、私はしみじみ思って、私のセンターにたくさんのレゴを置いているのです。