聞く力の弱さは、目で見てもわからないし、他の子と比べることも難しい。親からも分かりにくいです。
集中の弱さと短さから聞く力が弱い子もいます。ちょっとしたことで他の刺激に気持ちを奪われて、ハッと気がつくと授業が進んでいた。または授業を聞いていたけど疲れてきて自分の想像や次の休み時間に何をしようかと考え始めてしまい、ハッと気がつくと授業が終わってた。そんな子たちです。
不注意、とか多動気味とか疑われてしまう子たちです。
聞いたことの理解がうまくいかない子、聞いたことの理解に時間がかかる子も、聞く力の弱さになります。聞いたことを「はて、それはどう言う意味だっけ??」と考えている間、外の音が聞けなくなってしまうタイプだと、聞いたことを理解できた時には先生の話は先に進んでしまって授業が切れ切れになっているからです。
こう言う子たちには自分で困っている子が結構いますし、知的に低いのではと疑われてしまうことが多いようです。
聞いて理解はできても、頭の中で考えがうまくまとまらない子たちもいます。時間をかければまとまってくる子たちと、時間をかけてもまとまらない子たちが想定されます。
時間をかければまとまってくる子たちの方が、「いつも時間切れになる」「待っててくれない」「授業が早すぎ」と不満が多くなります。時間をかけてもまとまってこない子たちは、思考を言葉にまとめていく練習も必要です。
聞いたことの理解はスムーズで、聞き続ける集中も悪くないのですが、それに対して自分の言葉で答えようとするとピタッと止まってしまう子もいます。頭の中に言葉はちゃんと出来上がっているのに出せない子たちは、内気なタイプだったり、これが正解かどうかと正確さがすごく気になるタイプだったり、もっといい答えがあるかもしれないと考えすぎるタイプだったりします。
分かってないのだと思われてしまったり、場面緘黙を疑われたりもします。
聞く力の弱さって一言に言われてますが、本当にその子によってタイプはいろいろ。
だからその子のどこに弱さがあるのかをきちんと捉えて、それに合わせてもらう必要があるのです。
聞く力の弱さで困っていたら、私のセンターに調べに来てください。
そしてトレーニングで緩和していきましょう。