季節は春になりました。春の耳って、冬の耳と何が違うんでしょう? と考えてみました。

まず、縮んでいた筋肉や筋が緩みます。これは全身そうなりますので、鼓膜を引っ張る筋肉(鼓膜張筋)と鼓膜を緩める筋肉(鐙骨筋)も緩む=動きやすく(音をひろいやすく)なると同時に、コントロールが難しく(音をひろいにくく)なると感じられる人もいる可能性があります。

次に、身体の循環もよくなりますね、代謝もあがります。耳の中は水がいっぱいあって、多すぎないよう少なすぎないようと微妙な所で塩梅しているはずですが、水の排泄が上手くいかない(排泄用のシステムがうまく働かない)からか、鼓膜がひっくり返って耳抜きできない、耳鳴りが強い、耳が痛いなど耳のトラブルを訴える方がこの時期増える感触があります。

痛みやツラさは、あまり我慢せずに耳鼻科に行きましょう。もっと色々隠れているかもしれませんから。

家でカンタンにできることとしては、ホットタオルを作って耳を暖める、耳たぶから耳介(俗にいう耳、外側に出っ張っている部分です)にかけて軽くあちこちつまんで揉む(ツボの宝庫ですので)、耳の下から首筋にかけて上から下に優しくなでる、耳の後ろの付け根あたりがこっていることもあるので、その辺もなでる、鏡を見て耳の左右の高さが違ってしまっていたら両耳を引っ張りながら少し高さを整えてみる(実は結構動きます)、肩凝りから耳が動きにくくなっているかもと疑って肩も揉む、などなど。大切なのは、やりながら呼吸を止めないことと、痛い所を無理しないこと。

お子さんのいらっしゃる方は、ぜひ耳の高さや目の大きさを見てあげてください。春は左右のバランスが整いにくい時期でもありますので。