APD(聴覚情報処理障害)=聴く力の弱さのあったLさん

Lさんは、教室内で一斉指示が通らないということで、センターに来ました。
初対面、会った感じだと元気そうで、楽しそうで、いい感じの可愛い小学生です。
聴覚チェックの結果は確かに「音がどこから来ているか(聴覚的空間認知と関わります)」「今聴こえた音が前の音より高いのか低いのか(聴こえた音の分析力の低さ、人の声のニュアンスの読み取りにくさと関わります)」など、キャッチしにくさがはっきり出ていました。聴き続けられる時間も短く、聴覚チェック中に一休みが必要でした。
子供のQOL尺度Kid-KINDL小学生用で生活全般も調べさせてもらったところ、「自尊感情」「学校生活」と「友だち」の数値がとても低くなっていました。これは大変、気持ちがピンチです。

ママもいい方法があるならぜひ、とのことでお試しトレーニングにチャレンジ。

するとトレーニングの途中で「いきなりお友達と楽しく会話が弾むようになった。授業中も積極的に発言するようになった。信じられません」と、ママからメールをいただきました。

それはまた急に大きな変化が!! と私もびっくりしましたが、そのままいい感じは続いているので、フルトレーニングに切り替えました。一年ほど経つ間に、聴く力はどんどん良くなっていきました。

APD(聴覚情報処理障害)の度合いも色々で、完全に話を聞けない子もいますが、聴くことが苦手、うまく聴けない、聴き続けているとものすごく疲れる、そんな軽いAPDの子たちもいます。そんな子たちは、一対一ならちゃんと聴ける、疲れてなければちゃんと聴ける、など全ての場面でできないわけではないため、なかなかAPDだと分からないこともあります。

気になる聴く力の弱さをお持ちでしたら、どうぞご連絡くださいね。