お受験、本人も保護者もまずはとにかくお疲れ様でした。
親子共にとても大変な時期を過ごしたことと思います。
ドキドキ、ヒヤヒヤ、ハラハラ、ワクワク。
親の期待、親の欲目、他の子との比較、叱咤激励。
大変様々な気持ちを味わってきた最後の数ヶ月だったことと思います。
うまくいった方も、残念ながらいかなかった方も、お疲れ様でした。

合格しなかった子供達の気持ちについて、毎年この時期危惧しています。
まだ5歳、6歳。小さいです。小学校入学前です。
お勉強塾で「ああしなさいこうしなさい」「こうしてはいけません」など厳しさに参っちゃう子もいるでしょう。
他の子と比較されて優劣がつくことも学んでしまいます。まだ世界の中心には自分がいて世界中から愛されていると思っていていい時期なのに。
お受験で不合格だったことは、子供にとって「自分が選ばれなかった(愛されなかった)」経験です。
親の前では気にしない風でも、心の底で絶望しているかもしれません。
心のケアが必要です。

あの学校には選ばれなかったけれど、そのこととあなたが素晴らしいことには関係がない。あなたは本当に素晴らしい、私の(私たちの)大事な大好きな子どもです、と言うメッセージを毎日毎日伝えてあげてください。

そしてリベンジのために次の受験だ、と考えることは、私はお勧めしません。
小学校の6年間は長いです。一年から塾に通って中学受験を考えるなんて、そんな勉強しかさせないような生活が子供の成長にどんな素敵な影響を与えてくれるのか、と考えてみてください。
それよりも、もっと体を使い、心を動かし、たくさん笑い、いろんな人と関わり、好きなことに熱中して、色々な見聞を広めて、他者との優劣ではなく自分の経験から自己肯定感を高める生活をさせてあげたいと、私は心から願います。
空は広い、夕焼けは美しい、植物は育つ、季節は移りゆく、そんな当たり前のことを教えてあげて欲しいです。

もちろん、勉強が好きで好きでたまらなくて、学校以外でも勉強し続けていたい、と言う子であるならば塾でもいいかもしれませんが、しかしそんな子にはもっと世界を広げて、あなたの勉強できる内容が世界にはこんなにあるのだよと伝えてあげることをお勧めします。

私の子育ての体験を書きますね。
超都心にいたので、年長になった時にはお受験も一瞬考えました。
けれど「学校に選ばれるために型にはめる」ことにはどうしても私の心が動きませんでした。
なので子供は公立小学校に入れて、「お受験塾と私立小学校に払った分のお金」と言うのを想定し、そのお金を「小学校終わりまでの子どもの経験のために使う」と考えてみました。結構な額ですよね。
そのお金で私の子どもは大好きなレゴ教室とバレエ教室と英語の放課後クラス(区内保育園が全滅だったので、インターの幼稚園に通っていたのです)、プラス長期休暇のあちこち旅行と言う6年間を過ごしました。
レゴ教室ではロボカップで世界大会まで勝ち進み、素晴らしい体験になり高校までロボットを続けました。
バレエ教室ではコンクールにチャレンジまでさせて頂き、大きな舞台で一人で踊る楽しさを知りこれも高校まで続けました。
英語の放課後クラスではスクスクと英語も伸びて、普通の中学の英語の授業につき合わせても仕方がないレベルまで行ったので、中学高校は近くの小規模なインターに入れました。
中学受験も塾には通わずそのまま入り、大学受験も自分で選んで学校の成績とTOEICと自己推薦やエッセイで合格したので、受験塾代が0と言う、大変親孝行なコースをたどり、今も「大好き」を仕事にして日々働いています。

そんな道もあります。
この話をすると「うちの子はそんな子じゃないから」と言われることが多いのですが、まだ小さい子である時期に「この子はこう言う子」なんてわからないと思うのですよ。
私は私の子どもの好きな事を追求することを邪魔しなかったらこんな風になりました、という一例。ご参考に。

最後にもう一度。
お受験お疲れ様でした。保護者のケアもお子さんのケアもたっぷりしてあげてくださいね。
親子で煮詰まってしまっていたら。トマティスのトレーニングもストレスケアによく効きます。よかったら試しに来てください。