ストレスの出方あれこれ

先日クローズドのグルーブセッションをコロナ対策をしっかりとって開催し、そこで聴かせていただいたお話を。

発達の遅れを持つ成人のお嬢さんが自分で髪の毛を切ってしまった、と。
そろそろ切りに行きたいと思っていたところにコロナ新規患者数の増加があり、「しばらく外出は控えようね」とママが言った言葉が大きく響いてしまったようでした。

髪が伸びて暑い→切りに行きたい→ママがダメと言った→でも切りたい→でもダメ、、、のループから「自分で切ればいいか」という解決に。

ママは「どんな結果になるかもわからない行動」と大変嘆いておいでてしたが、このお嬢さんはずっと「ママにきいてみる」が口癖で、全ての判断は20歳過ぎまでママ任せだったんです。

問題行動に見えているかもしれないですが、自分で考えて、自分で決めて、行動を起こす、という点から言えば立派に発達の階段を登っていることで、褒めてもいいのでは、とお伝えしたら、ちょっとびっくりして「そう言えばそうですね」とおっしゃっていました。

すると別な保護者の方が「うちも先日髪を切っちゃいました」と。
こちらは中学生のお嬢さん。
「ある日ふとみると後ろの襟足が妙に角張っていて。。。切ったね? と言ったら素直に認めました」

こちらはプロの元に揃えてもらいに行ったら「後ろ側を自分でこんなふうに切れるのは美術の才能がある」と褒めてもらって、本人も満更ではなかったと聴かせてくださいました。

どちらのお嬢さんも東京在住、夏の暑さのイライラ、コロナのストレス、色々あると思います。オリンピックやパラリンピックをやってて「感動」とか「がんばった」とか言ってるのに、自分たちはステイホームを強いられる、友達とも遊ぶなと言われる。どう考えても矛盾してるし、しわ寄せが自分たちの方に来てますね。

なんかスッキリしたい気分だったし、自分でなんとかしたい気分だったのではないですかねえ、とお伝えし、女子の方が「きれいにしておくべき」というベクトルがあって大変ですよね、とうちの息子の話をしました。

うちの息子は去年のコロナ禍が始まってから半年以上髪を切りに行かず、かなりわさわさしていたのですが、ある日丸坊主の写真が届いてびっくり!!
なんかやらかしたのか?? と尋ねたら「バリカンで自分で刈ってみた」との返事。
これ、前述のお嬢さんたちと気分も行動もだいたい同じだと思うのです。

男子は楽でいいですね、とみんなで笑って、ちょっと二人のママたちの気分も晴れたようでした。