NHKが語ってくれた「教育虐待」

中学受験に親が没頭してしまって「教育虐待」を起こしたケース。NHKで6/24に放送された内容で、ハッとしてくれる親が多いことを祈ります。取材を受けた父親はちゃんと信頼できる専門家による親子カウンセリングにも通って、なんとか関係性を取り戻せていて、見ていてホッとしました。

中学受験を煽っているのは学習塾でしょう。不安ビジネスですので親たちは塾から「希望の中学に入りたいならば、6年の夏は旅行になど行く暇はない」と言われれば不安を煽られて首を縦に振ります。夏休みは毎日10時間勉強しろって塾で言われた、と泣きながら訴えてきた子もいて、労働基準法は子どもの学習には効力がないのかとその時思いました。問題解いたり勉強したりが大好きな子、他の時間を全部勉強に振り替えても幸せな子にはフィットしますが、いろいろ好きなことがあって楽しく遊び健康的に生きている子に1日10時間の勉強は過重労働です。

より良い学習環境を求める気持ちは、すべての親に共通していることでしょう。悪い環境よりは良い環境、良い先生、良い教育の方を誰でも選ぶでしょう。

これを読んだ親御さんは、ご自身の子供をよく見てあげてください。楽しそうですか? 毎日ニコニコしてますか? よく寝てよく食べてよく喋ってよく育っていますか? 嫌いなことややりたくないことで潰れそうになってはいませんか?

昔の子供達より今の子供達は情報量が多い分気持ちの成長が早いかな、と感じます。小学校低学年でも、もっと早い子だと幼稚園保育園時代でも、こんなこと大人に言っちゃいけない、と判断したり遠慮したりする子も多いです。大人に守られている時間が足りないように感じます。

勉強できるからあなたが素敵、という言葉は「勉強できなくなったら僕は私は見捨てられる」という恐怖を生みます。
どうぞこれを読む親たちのお子さんに、そんな恐怖がありませんように。