読み書き好きな子はちっちゃくても勝手にどんどん進めちゃうから問題ないですね、
困っちゃうのは嫌いな子。就学前に「まだぜんぜんできない」って焦っているママもパパもいると思います。
嫌いな子に何度も何度も全問正解になるまで繰り返させるタイプの塾は合いません。問題をさらに悪化させる方向です。やめておきましょうね。
それよりも私は彼らに読み書きを見て学ぶ時間を取ることを勧めます。
つまり、親が子どもの目の前で文字情報を読んで理解して伝えてあげること、と、親が子どもの目の前で文字を手で書いていくのを見せること、この2点の時間を増やすことがおすすめです。
1日にほんの少し、5分、10分でも構いません。夫婦2人とも働いていたら、1日に子どもと取れる空き時間なんでそんなもんでしょう。
まず「読む」の方。
就学前のこの時期なら、小学校についてのホームページ情報などプリントアウトして、読み聴かせてあげて下さい。プリントアウトが正しい方法です、なぜなら画面で読むと視覚情報の楽しさでどんどん他のページも見たくなったりして収集がつかなくなるからです。
これは「一つの情報」に集中する練習でもあります。
学校の住所、校長先生の名前、各学年の人数、最近あったイベント、学校にはたくさんの情報があります。知ることで、興味やワクワクが増える子もいるでしょうし、ドキドキや不安が下がる子もいるでしょう。
次に「書く」の方。
手で書くことは、家の中で本当に減ってしまった動作だと思います。私もメモをケータイに(本当に時間がない時は音声メモに)入れたりしますから。
あまり大人が書くところも見たことないから、押し付けられてもピンとこない、と言う子もいます。
大人がケータイ使ってるのになんで子供は手書きなの?と怒ってる子は増えました。確かにそうですね。
そんな彼らにどう説明していくか。
考えが頭の中で言葉になって、これが今度は文字にされてみんながいつまでも共有できるものを作れる、と言うのはなかなかすごいことです。
それは何千年も残る可能性があります。
手と紙と筆記用具があれば、電気が止まっちゃっても大丈夫です。
実はそんな素晴らしいことだから、世界中の一年生が最初に習って、生きている間ずーっと使うんだよ。大人になって、お年寄りになってもそれは使えるんだよ。
こんな話で感動するタイプの子もいるかな。
私のセンターでは、手書き嫌いな子のためのプログラムとして、聴き書き日記をおすすめしています。
語り手はお子さん、筆記者はママかパパ。
今日何があった?と尋ねて、書いていくだけです。書きながら「きょ、う、は、えーと、ほ、い、く、え、ん、で、なんだっけ、あ、そうだ、お、り、が、み、を、、、」こんな感じで、文字を口で言いながら一文字一文字書いていきます。
子供用の絵日記帳なんかを一冊それ用に買ってもいいですし、原稿用紙も結構子供たち「何この紙?」と不思議がってくれます。
子どもに読みやすい文字の大きさ、原稿用紙以外にひらがなだけで書くなら、文節でほんの少し隙間を空けて、読み返しやすいように。
興味深く見ている子もいます。自分のことが書かれるのだから興味あると言う子達。一文言い終わったら遠くに行って別なこと始めちゃう子もいます。待てないタイプの子達。遠くに行っても、同じように続けることがコツです。そして一文書き終わったら、呼び戻して、書いたものを見せながら読んであげて、「それから?」と聴きます。
次の文が出てくることもあるし、ないこともありますが、なくても怒らないように。
日記なので、日付と天気くらいは書き足して、本人と一緒に読み返します。
まずは、こんな風に大人が見本を見せることから、始めてはどうでしょう?
みみいくトマティス聴覚トレーニングは1/5から仕事再開します。