調子が良ければ無視できる程度の刺激でも、調子が悪いと無視できず、気になって仕方がない、これは人の神経系と認知と意識の働きの一つです。

更年期の女性は自律神経系が乱れているので、そういう状態になりやすいようです。
寒さ暑さや温度湿度気圧に弱い人たちもそういうことです。

子供達も当然そうで、楽しければ気にならない感覚刺激(騒がしいとか眩しいとかちくちくするとか臭いとか苦いとか)が、つまらなかったり疲れていたりイライラしてたり悲しかったりと色々感情的に安定していない時はものすごく気になってしまう。

聴覚過敏は病理として扱ってもらえない理由がその辺にあります。
気分で状態が大きく変化しちゃうんですね。
症状そのものが安定していないので、原因は追及できても聴覚の問題にしづらく、メンタル? とケアが曖昧になってしまうのです。

こんなに苦しんでいるのにお医者さんでは何もできないんですか? と言っている保護者の方も当事者の人もいっぱいいます。
それでも「気持ちを少し落ち着かせる薬」くらいまでしか処方された話はまだ聞こえてきません。

認知度も低めなんです。
だからもっと聴覚過敏の人たちが大変さを冷静に語ってくれるといいなあ、とも思います。

トマティスメソッドでは、聴覚過敏の人たちの鼓膜の状態に着目しています。
音をよく聞くために働かせている筋肉が働きすぎてどんどん音を大きく聞こえるようにしていたり、大きな音から自分を守るために働かせている筋肉がうまく働かなくなっていて旧な大きな音から自分を守れなくなっていたり、この二つが混ざっていて、聞こえにくい上に音に過敏な状態になっていたり、お話を聞き、お耳を調べると本当にいろんな状態でみなさん苦労しているのが痛いほどわかります。

聴覚過敏も医療ファースト、ではあります。
耳鼻科で「別になんでもない」と言われたら、トマティスメソッドのことを思い出してご連絡ください。
お茶とおやつを用意してお待ちしています。