トマティスメソッドの始祖アルフレッド・トマティス博士は生涯にたくさんの本を書き残しました。日本語翻訳された本の多くはトマティスメソッドが日本に導入された24年前のものであり、既に絶版。NPOトマティス聴覚・心理・発声ケア協会の会議でも「博士の本の翻訳を」と言う話は出ていましたが、そもそも博士はフランス語で書き残しているため、進めるのがなかなか困難でした。

アメリカ・カナダの精神科医/精神分析医ノーマン・ドイジ氏の「脳はいかに治癒をもたらすか」紀伊国屋書店刊行は、この長年の悩みを一基に解決してくれる「トマティスメソッドについて詳しく日本語で読めるテキスト」です。600ページもある分厚い本ですが『第8章「音の橋」音楽と脳の特別な結びつき』で、トマティスメソッドの理論、脳と音楽の繋がり、トマティスメソッドが脳に対して行っている事、発達障害・学習障害・自閉症スペクトラム・ADHDなどを持つ子どもたちへの実践と効果の理論などについて100ページほど裂いて詳しく書かれています。脳科学の最先端とトマティスメソッドがやっと繋がって、トマティス博士も喜んでいるかなと思いました。

時々内容をレビューしていこうと思います。お楽しみに。