子どもたちは日々成長していきます。
成長が早い子もいます。ゆっくりな子もいます。どちらも成長しています。
早すぎて大変な子もいます。
同じ歳の子の集団では話の合う友達も出来なければ、教えられることが単純すぎて退屈です。人生初期の10年以上そんな状態に突っ込まれているのは大変な苦痛ですので、早く見つけて救い出し、その子に合う何かを与えてあげることを考えると良いでしょう。
ゆっくりだと。
どうしても親が大変です。定型発達の成長一覧などが母子手帳には書かれています。これが出来ない、これも出来ない、どうして?? と不安になる保護者の方もいます。
もっとできるようにさせてあげないと、早く早くと、発達を促すように努力し続けて、うまくいかない時には頭ではわかっていてもどうしても感情的になったり、自分を責めたり子供を責めたりしてしまう保護者もいます。
大変ですよね。焦ると思います。
でも、その子の成長のペースはその子が持って生まれてきたもの。
お尻を叩いたり、ご褒美をぶら下げたりして進むものもありますが、進まないものもたくさんあります。
大事なのは、その子と保護者の温かいつながり。
安心安全感。
自分はここにいていいんだなあって実感。
いつでも大変だったらここで受け入れてもらえるんだなあ、と言う気持ち。
大丈夫だから、冒険しておいでと言ってくれる安全基地に、必要な間は保護者がなってあげること(これも私は30歳くらいまで必要なんじゃないかと思いつつ24歳の息子を観察しています)。
ゆっくりで一番困っているのは本人の場合も多いのです。ちょっとゆっくりさせてあげることで余裕ができて成長が進むこともあります。
大人は焦らず、どんと構えていきたいものです。
写真は、どんと構えて50年越えの太陽の塔。
「気合を入れにここに来い。」
「上を向きにここに来い。」
「悩んだらここに来い。」
とのかっこいい連作ポスターもありますが、本当だなと足元から見上げて思いました。