この時期になると「今からでも間に合いますか?」「やっと本当にやばいと気がついてくれて」「急にやる気になって」「塾では何も学べてなかったとわかって」など、受験生のご家庭からの打診が増えます。
今までで一番ギリギリだった子たちは夏に「英語と国語がダメで」とやってきて、さらに冬休み前に「残り3教科も見てくれますか」と来た子たちですね。高校受験の五教科を教えることになるとは思わなかったので(そして私は高校内部進学で受験していないので)かなり焦りましたが、まあ各々行きたいところに入りました。

最近よく見ているのは高校受験が多いですが、基本的に中学受験なら三教科、国語と小論文と英語なら大学受験まで面倒は見ています。作文が苦手なままで大学受験を迎えると、それはかなりの困難ですので、その子に合わせて、発想し、考え、書けるようにして行きます。その子が何を楽しいと感じるか、は大事ですので、いろんな話をしながら進めます。

毎日コツコツ積むのが苦手な子たち、手で書くのが苦手な子たちに、今の受験って本当に不利です。それ以外に方法がないのか、と、いつも思います。

高校受験、不登校だった子たちはそこまでに勉強的な知識を積んでないので、残り時間でどこまで効率よく点を取れるシステムを作るか、に尽きます。一人一人やりたいこともやりたくないことも違うので、丁寧にその子の最接近領域を見極めて課題量や頻度を変え、「やらされている受験」ではなく「やりたい受験」であることを都度都度確認しながら進めます。

メールもオンラインも今の子たちは使えるので、小さい課題など出しやすくなりました。一週間分の宿題を出しても、次に会ったときに全くできていない(課題そのものを忘れている、持ってくるべきテキストも忘れてくる、来ることも忘れる)タイプの子が今までの生徒たちには多かったので。

家庭教師は大学に入ってすぐに始め、途中子育てなどで全くやらなかった時期はありましたが、10年くらい前から再開しました。私の好きな仕事の一つです。特にできる子よりもできなくて困っている子たちが、彼らが問題を解けたときの喜び、学びになったときの充実感が本当に好きです。

今年は受験生が二人。
時間をかける必要のある子たちですので今年の受験生はもう一人増やせるかどうかギリギリのところです。
来年は受験生が三人。
大学受験が二人で時期がバラバラになるはずなので、もう一人か二人入れられるかな。

外の仲間や大学院でできた仲間にも、心の問題を扱いながらの家庭教師に長けたメンバーがいて、紹介も可能になったのでだいぶ楽になりました。

塾でどうにもならなくて、と言う方がいらしたらご相談に応じます。