昨年のトマティス国際コンベンション、最大のテーマは「トマティストレーニング新システムの稼働について」でした。
「もっとトレーニングを簡単に、すべての人に受けやすく」を合言葉に、私の知っているこの28年間でも大きく変化してきているトマティスメソッドです。私が最初にトレーニングを受けた頃は貸し出し機材も販売可能機材もなく、受けたい人は週3回以上センターに行って2時間のトレーニングを受けていました。
2000年台に入って、大型の貸し出し機材Tomatis mini が生まれ、2010年台に最初の小型貸し出し機材SoListenが誕生。そして2015年に現在使われているTalksUpが発売され、世界中で使用されています。
販売機材も、forbrain、pronounce初代、soundsory、pronounce2代目、infinite、と用途に合わせてバリエーションが増えました。
これら機材のおかげで、トレーニングは主に家で受けることが可能になり、2020年から始まったコロナ禍の時期にはトレーニングを中断することなく続けられて、本当にありがたい思いでした。
さて、ここから「もっとトレーニングを簡単に、すべての人に受けやすく」するにはどんな方法が考えられるのか。
一つは聴覚チェックに加えて詳細な質問紙を使用し、クライアントさんの抱える問題点を明らかにし、トレーニングによる変化と改善を今よりわかりやすく見える化していくこと。
もう一つはセンターに来ないと受けられない聴覚チェックをご家庭でも受けられるようにすること。
本社の考えでは年内に英語圏の国々で、来年には翻訳など整ってきた国から順番に、新システムを導入して、必要な人たち子どもたちにトレーニングが届くようにしたい、と動き出しています。
日本の国内でも導入したい、とコンベンション会場でゴジャラング社長に伝えてあります。
課題は山積みですが、もっとトレーニングを受けやすくするためにここから一つ頑張ってみようか、と桜を見ながら決意の2024年度が始まりました。
ご期待ください。