音トラウマからくる不安感と簡単に落ち着く方法

聴覚トレーニングを考える方々の中には不安の高さに苦しんでいる方もいらっしゃいます。

聴覚過敏の方の中にも「大きな音が来るかも」「嫌な音がするかも」と予測不安に悩まされている方が多く見られます。
『予測不安』とは、今まだ起きていない嫌なことを想像して「それが起きたらどうしよう」と不安感を募らせしまう状態です。想像しなければいいんでしょ、と関係ない人は思うかもしれませんが、恐怖や不安はそんな甘いものではありません。嫌なことから気持ちをそらそうとすればするほど、余計にそのことが気になってしまう、そんなことって普通の人にもあることです。
そのバッドループにハマりやすくなっている状態が『予測不安』と言えるかもしれません。

ひどいパワハラ上司から何度も怒鳴られた、誰かから嫌なことをずーっと言われたなどで音にトラウマがある場合、その音に似たもの全てが嫌な感情を蘇らせるトリガーになってしまうことがあります。
なので、その音がしないかと肩をすくめてずーっと周りの音をサーチしている状態、これは相当くたびれます。
音トラウマでいらっしゃる方は子供でも大人でも、身体中に力が入ってしまっているし、神経が常にピリピリしているし、気持ちの休まる暇なんてない、そんな日々を過ごしている方ばかりです。

さて、そんな状態の方に、手っ取り早くお伝えしているのは「胸をなでおろすこと」です。
慣用句としても「安心する」という意味で使いますが、実際に手を胸に当てて、ゆっくりなで下ろして見てください。一度だけでも肩の力が抜ける、何かが緩む、息が吐ける、ホッとする、と感じる方も多いです。
ゆっくり、何度かなで下ろしてみて、良さそうな感じがあるなら、胸をなでおろしながらゆっくり息も吐きましょう。

毎日お疲れ様。
あなたが「大丈夫」と思えますように。

トレーニングではそんな呼吸からの心身のコントロールも行います。
よかったら試しにいらしてください。
写真の風景まで、吉祥寺センターからは歩いて3分。
緑と水と空を見ながら深呼吸するのも体と心に効きますよ。