自閉圏の子への聴覚トレーニング

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6月に書いたメモが出て来ました。

自閉圏とされる子たちの「全ての情報を汎化出来ず一つ一つを克明に別々に覚える特性」、これを全部丸覚えシステムと仮定する。
視覚でもこの「全部丸覚えシステム」が稼動しているとそうとう情報に振り回されるが、聴覚はその比ではない。なぜなら聴覚情報は常に現れては消えるうたかたのような物だからである。
聞こえ続ける音を全部丸覚えしながら聴き続けると、当たり前だが限界量を超えてオーバーフローしてしまい、学習もコミュニケーションも安定しない。結果、既に知っていること、記憶していること、に固執し、何度も繰り返す行動が多くなる。なぜならそこは解っていて落ち着くからである。
この状態を。
トマティスの聴覚トレーニングは全部丸覚えシステムが関わっている「聞く」行為を、「情報入れる」「いっぱいになったのでそこで入力ストップ」「処理する」「次、情報入れる」「いっぱいになったのでそこで入力ストップ」「処理する」・・・と、句読点を打つ、またはスモールステップに区切る事をしているのでは。聴く事への集中と処理への集中を分離させるような行為をしているのではないか、と何人かの子のトレーニングを見て、そんな気がした。

トマティス本社は現在脳科学者たちとチームを組んで研究を進めているので、いつかこの辺りがクリアーに説明される日がくるのかもしれません。今の私はここまでの経験値と、大学院で学んでいる臨床心理の知識から、見えていることに対して仮説を立てながらトレーニングを進めています。

本日で年内の仕事納め。今年お会いした皆様にも、かつてお会いした皆様にも、まだお会いしていない皆様にも、ステキな2018年が来ますように。
良いお年を御迎え下さい。

みみいく代表 二村典子