2021年、どんな年でしたか?
コロナの恐怖もあったと思います。特に小さい子たち、学生の人たちには、大きな影響のあった一年でした。皆様、お疲れ様でした。生き延びたことを、今、無事であることを、喜びあえるクリスマスになっていますように。
コロナ禍に生きる子どもたちの鬱の問題は深刻だと思います。
ニュースは毎日深刻な様子で外出するなと叫んでいる。
親も外にいる時にとてもピリピリしていて、手をちゃんと洗えとかマスクを外すなとか、命の危険があることを感じさせる。その閉塞感、恐怖、不安。感染、免疫、ワクチン接種など聴き慣れない言葉。
辛い思いをした子たちも多かったことでしょう。
10年前の東日本大震災の時、私の息子は小学5年生でした。
東京でも止まらない地震の揺れ。次々明らかになる東北の残状、津波、原発事故。
事実を知りたくて、東京からでも逃げた方がいいのか知りたくて、テレビを見続けていた私に息子が言いました。
「お母さん、テレビ消してくれる? ずっと見てると苦しい」
ああ、子どもは、全身で、全神経でこのニュースを受け取ってしまう、世界の全てがこのニュースになってしまうのだ、と気がついて、すぐにテレビを消しました。
地震の時は私も恐怖の只中にいたので気がつきませんでしたが、今年の秋以降「子供たちにとってこの感じは、戦争が始まる時くらいのインパクトなのかもしれない」と思いました。
大人たちが深刻な顔で日々話をしています。
新聞やニュース(前回日本が参加した大きな戦争の時はまだラジオだったかと思いますが)では意味のわからない言葉がいっぱいで、大人たちがそれを聞いて緊張したり困ったりしている。
自分たちに対しても、気をつけなくてはいけない、と日々言われる。
あまり楽しそうにしていると家の外でも家の中でもなんだか大人が冷たい目で見る。
戦争とは違います。
けれど事態の大きさはそれくらいのインパクトかもと思います。
どうぞ皆様、良いクリスマスを。
幸い日本国内は少し患者数の少ない状態で迎えられそうです。
おいしいものを食べて楽しい時間を過ごしましょう、喜びのあることが、人の生活には必要です。
一人で過ごす人には私からメリークリスマス。
ゆっくりした日になりますように。
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