受験生の保護者の皆さん、お疲れ様です
私は個別支援塾をこっそり開業しています
対象者は「学校でも塾でもほとんど学べてなかった子」と「発達特性、感覚過敏、極度の疲れやすさを持つ子」です
オンラインでも実施しているので、学校に行ってない子も含めて毎年いろいろな子が来ています
受験対策で大事なことは、10月にも書きましたが「本人どこまで勉強したいと思えるか」に尽きるのではないかと思っています
何もしないで東大に入ることはなかなかあり得ないのですが、東大に入るために学校とご飯と寝る時間以外全て勉強で埋められるか、と、この覚悟は確認したらいいかなと思っています
合格してからは、それが当たり前にできる人たちと同じスピードで勉強するわけですからね
さてでは家でできることは何か?
一番大事なのは「勉強させること」じゃなくて「心身を整えること」だと思います
学校でも塾でもしっかり勉強させられてヘトヘトですよね?
家は安心安全感の基地であるべきです
学校も塾も親も同じ方向を向いてしまって、しかもそれが苦しかったら子供に逃げ場はありません
受験を乗り越えても新学期から通えなくなっている子たちは、そんな風に逃げ場なく追い込まれ、限界以上の頑張りをしてしまった子たちなのではないかと私は考えています
睡眠時間を削ってでも勉強したいと本人が言っても、体の不調を起こしていたら親は止めるべきでしょう
まして「寝ずに勉強しろ」と親が言うのは、そろそろ虐待案件にしてもいい時代だと思います
安心感で疲れを取って、栄養のあるものを食べさせて、夜はしっかり寝かせる
心身を穏やかに整える、これが家にいる大事な時間です
とはいえ
「うちの子は集中力が弱くて、親が横で見ていないと勉強しない」
「うちの子はスケジュール管理ができないので、親が締め切りなどリスト化してリマインドするしかない」
「うちの子はこだわりが強くて気になることがあるとすぐそっちへ行ってしまうので、親がよそ見しないようについているしかない」
「うちの子は自信だけあるので、実際に覚えたかどうか親が確認してあげるしかない」
色々なお子さんがいると思います、本当にみんな色々です
中学受験なら
まだそんな親御さんはたくさんいるでしょう
高校受験になっても
まだそんな親御さんは見かけます
大学受験でそこまで手助けが必要なら
親御さんとして考える必要があります、いつまで自分はこれをやり続けられるのか、この子は手放していい子なのかどうなのか、と
やるのが癖になっていて
やらないと無理じゃないかと感じてしまって
黙ってみていられなくて
やらないで「あの時やっておけば」と後悔したくなくて
などなど
親の側にも色々な気持ちがありますが
もしかしたら子供はとっくに一人でできるのに、親が心配でついていってしまっている、そんなこともあり得ます
どんな子であっても
いつか親から離れて一人で立てるようになる
そこがゴールです
勉強だけしていればいいのよ、なんてスポイルしてしまうと、生活力のないまま大きくなった子供が出来上がってしまう
ここが受験の悩ましさです
受験、無理は禁物です
合格はゴールじゃなくて新しい生活のスタート
心身ともに充実してないと新しい生活に飛び込んでもいけません
焦らずに
目の前のご自身のお子さんを見てください
元気ですか?
ニコニコしてますか?
よく食べてちゃんと寝てますか?
八つ当たりしてきたり、暴言吐いたりしてませんか?
心身が不安定になっちゃってませんか?
状態が悪いなら3日間
何もさせずに病人扱いで寝かせてみるといいですよ
どれほど疲れていたか親子で納得するかもしれません