みみいくでは毎年受験指導も含む家庭教師の生徒を受け付けています。
今年は高校受験生が4人と最多の年になりました。麻布センターに通ってこれるお子さんだけが対象だったので例年はここまで多くないのですが、コロナ禍のため対面ではなくオンラインでの実施が可能となり、少し遠くて放課後通って来るのが厳しいお子さんも可能になったので4人。入試五教科、作文、面接対策に加えて、本人のメンタルケア、特性に応じた勉強の最適化、自分についての学び、心身の調整、保護者のケアまで含む家庭教師です。
塾で学べる子には「君は塾で大丈夫」と伝えて手放しています。
けれどもっと個別に、勉強と同時に生活や心のことまでの学びとサポートが必要な子には「君は本当に高校に入りたいですか? 私と一緒にやる気がありますか?」と本人に確認し、本人が私と契約を結んだ時だけ受験までみます。
もちろん本人が途中でやる気が無くなった時は「学校じゃないんだから、私と学ぶかどうか、決めるのは君だよ」と本気で伝え、自分で考えてもらいます。
オンラインを導入したことで、今年は例年の5倍くらい忙しくなりました。
起きられない子、薬を飲み忘れる子には朝メールを。
締め切りが守れない子にはLINEで「あと一時間で提出期限だけど、できそうですか? できなさそうなら『締め切りをXX時まで伸ばしてください』と返事ください。交渉できるのが大人です、黙って締め切りが過ぎるのをあーあと思っているのは君のメンタルにもよくないことです」とソーシャルスキルトレーニングも交えたメッセージを。
模試の度に不安が高まる子にはグラウンディングや胸のスージングで緊張をほぐす方法を。
センスはあるけどなかなか頭に入らない子には回数を増やし。
どうしても私ではない方がいいと判断した時にはさらに良い先生をお迎えし。
特性からくるその子の苦手な部分を探し出し、そこをどうすれば解けるようになるのかまたは回避できるのかを考え。
推薦の作文練習ではヤマを張り。
何度も「その目的でいいのか」「それは君の目標なのか」と確認をし、試験までのスケジュールを立て、壊し、また立て、試験当日までの残り時間を確認させ。
どうせできないと思い込んで潰れた気持ちには「ここ、こんなにできるじゃん」と事実を確認させ、自信を取り戻させ。
親から決めつけられてしまっている子には「それは親の見たあなただよね、本当のあなたはどうしたいの?」「それは君のやりたいことか?」と自分の頭で考えさせ。
感覚過敏から疲れて学校帰りはヘトヘトになる子には「それは疲れているのだから休んでリフレッシュすべきだと思わないか?」と自覚させ、そこに「怠けている」と怒る親へは介入し。
「勉強しないでケータイばかり見てます。見ないようにすると私のストレスが上がります」「もっと勉強するように声をかけた方がいいですか?」「昨日も怒鳴っちゃいました」と不安から心がちぎれそうになっている母たちには丁寧にメールを書き。
私からはうまく伝えられないので先生に会って話をしてほしいと言われた時は学校まで出向き。
必要な子にはトマティスのトレーニングでリラックスと集中力を取り戻させ。
この一年はコロナの一年でしたが、朝から晩までの家庭教師の一年でもありました。
一人一人、親の意見ではなく自分がどう生きていきたいか、そのためにどんな高校に入りたいか、じっくり考え、選び、体調管理をしっかりさせつつ、追い込みもベストパフォーマンスになるよう分量と時間に注意させ、全員無事合格。
今年の受験はこれで終了です。
合格おめでとう。君が頑張ったよ。