聴覚過敏ケアのご相談が最近増えていますので、少しまとめて書くことにします。
五感には感覚過敏と呼ばれる状態があります。
有名なのは味覚過敏(酸っぱさや苦さの感度が人より高い)、触覚過敏(触り心地、皮膚感覚、汗等に対する感度が人より高い)、嗅覚過敏とはあまり言いませんが匂いに対する感度は人によって違いますし、視覚は光に対する過敏をお持ちの方も多いようです。少し違いますが歯の知覚過敏(虫歯になっていないのに痛みが有る)は痛みに対する感度が高まっている状態です。
どれも人間の平均値とされている感覚の強さよりもっと弱い刺激でも耐えられない状態と言い換えることが出来るでしょう。
では聴覚過敏とは?
その1
元々ボリュームに対する感度が人より優れている人が、そのことが気になってしまっている状態です。グーグルやレーダーの開発以前。人は目と耳で遠くから来るものをいち早く見つけ、キケンに備えたり歓迎の準備をして来たりしました。耳の良い人たちは専門職として、高い見晴し台に立ち、目で探す人とともに耳で聞き慣れない音がないかと探す仕事がありました。広い荒野や森や海原や空を日がな眺めて。
こんな人が、教室やオフィスの狭い場所で、誰かの物音、蛍光灯やパソコンやエアコンの稼動音、色々な声、他の部屋の物音、窓の外の音などに囲まれて1日何時間もじっと座っていないといけない。これはそうとうしんどいことだと思います。
その2は次回。
聴覚はメンタルの影響を一番受けやすい感覚だと言われています。そして外から来るストレス防御のために色々な仕組みを持っています。こんなことを書きます。