どんなに小さくてもギフテッドの子たちはその才能をどんどん伸ばして来ます。背が伸びることは止められないですよね、ほぼそれと同じことです。
見聞きするすべてのことの中から自分の興味あるものを探し出し、面白がり、記憶し、使ってみる。それはすべての子どもたちが成長する時に当たり前に行なっていることです。ギフテッドの子たちはそれが年齢相応ではなく先に先にと進んでしまう、ただそれだけ。
私は文字が大好きでしたので、4,5歳の時にはすでに父親の本棚や父の買っていた大人向け週刊誌などを意味が解ろうが解るまいがガツガツと読み進みました。一冊全部読め終えたものもありました、読めずに途中で本棚に戻したものもありました。珠玉集と書いてあると、物語は短いものが集まっている、ということを経験から学びました。週刊誌の様々な記事を自分の解釈で読み続けました。
本の少ない家だったらかなり苦労しただろう、と小さい私を思い出すと必ず今の私がしみじみします。いや、絵本や子ども向けの小説が豊富な家だったらまた違う育ち方をしたと思いますが。
「高校生科学オリンピックの青春 理系の子」ジュディ・ダットン著は、そんな能力を小さい頃から科学に向けて伸ばし放題伸ばし続けて2009年のサイエンスフェア(高校生の科学オリンピック)で戦う子どもたちのドキュメンタリー。原子炉を自作しちゃう子とか出て来ますので、びっくりしますよ。
今はどんな情報でもインターネットで見られる世界。興味ある実験や制作を、同じ材料集めればできるかなと世界中の子どもたちが当たり前に夢見ることができる世界です。
化学系に興味のある子たちは、やはり最初は保護者が、そして保護者の手に負えないと分かったらその道の専門家に、繋いであげないとどんな暴走するかわからない、ということがたっぷり詰まった本でもありますので、ギフテッドの可能性のあるお子さんをお持ちの方に一読をお勧めします。
写真は早い夏休みを頂いて行って来たフィレンツェのレオナルド・ダヴィンチ博物館。科学好きな子どもたちがキラキラしながら展示物を見たり「実験コーナー」で実際に組み立てたりしていましたよ。