聴覚過敏ケアに遅すぎは無い

「聴覚過敏ケアって、中学生だともう遅いんでしょ。もっと小さい頃に知っていれば」と仰った方がいる、と中学の先生をなさっている方から伺いました。

何才であっても、聴覚がバランスを崩し、ボリュームに対する過敏性が高まると、聴覚過敏は起きます。

私の所でも中学生、高校生、大人の方(20代、30代、40代)も、聴覚過敏でいらしたことがあります。

そして何才であっても、聴覚はケアできます。今までに私が関わった最高年齢は85才でした。補聴器も入れていらっしゃいましたが、聴覚ケアを朝受けると1日の会話の成り立ちが全然違う、と奥さまが仰ってくれました。ご自宅にお邪魔して、室内の騒音状況を調べ、エアコンが稼動している時にキッチンからの声はかなり聴こえづらいだろうなどアドバイスさせて頂き、ご夫婦の会話が良くなったと感謝されました。

先日のオーストラリア研修で、指導者の方は「思春期には誰だって様々なバランスが崩れるし、親と話すのは難しくなる。そんな時にトマティスの聴覚トレーニングを受ければ良いのよ。小さい頃に一度聴覚トレーニングを受けた子たちからまた連絡を貰うことが最近増えたわ。『ママ、トマティスに電話して。私またあそこで私の聴覚を良くしたいから』そんな風に言われましたってご両親から電話をもらうの」と仰っていました。

思春期で聴覚過敏が出て来るまたはひどくなる子もいます。

聴覚はメンタルの影響をいちばん受けやすい感覚ですので、子どもから大人になって行く自信のない時期にバランスを崩すのは当然です。

トマティスの聴覚ケアと、呼吸と発声の指導と、月に一度のカウンセリングや学習アドバイスで、本人らしさと落ち着きを取り戻し、人の話に耳を傾けることが面倒でなくなると、するりと思春期を抜けたしなやかな大人になることもあります。

人生の色々な局面に立ち合わせてもらっております。