最近トレーニングしているXくんのお話。あまりにいい話だったのでママの許可を頂いて書かせて頂くことにしました。
Xくんは小学校中学年。「聴く力」の弱さからトマティスのトレーニングを受講しています。子どもの間は「聴く力」が弱いと学校生活本当に苦労しますからね。
トレーニングが少し進んだ頃、Xくん、家の中で歌を歌うことが増えたそうです。それまで全然歌なんて歌ったことなかったのに。
それまで歌ったこと無い訳ですから、まあそれほど上手い訳ではありません。でもママからみると、彼は本当に歌うことを楽しんでいるように見えたんだそうです。
さらに「僕ね、音とかはずれてるの知ってるよ。でも、歌うの楽しいから良いんだよ〜」と、ママにちゃんと説明してくれたそうです。素晴しい!!
音が外れる、それはもっと良く聴くことで整って行きます。はずれているのを知っている、それはもう良く聴き始めている証拠です。それよりも「歌うの楽しい」「楽しいからこれで良い」ここが素晴しいです。それって、なかなか外から持たせて上げられる感覚じゃないです。
人は歌いながら生まれて来る、と言う人もいます。声を出すことは本来とても楽しいことだと、小さい子どもたちを見ているとつくづく思います。大人になると忘れがちなそのことを大事にするトマティスのトレーニングが私は好きです。
そしてまだ小さいのに、その楽しみと出会えていなかった子たちがそれを発見すること。それのお手伝いをすることは、本当に楽しいことです。