中学選び高校選びはどこまで本人に任せるべきか-1

結構多くの保護者の方から問われてきた質問ですので、一度まとめようと思います。

親から見ると、小学6年生や中学三年生なんてまだまだ判断力も決定も曖昧で頼りない。だから任せるわけにはいかない、と感じられることが多いです。

定型発達の子でもそうです。その結果、塾の情報に頼る受験になってしまい、点数だけで志望校を上げたり下げたりの受験になり、子供のストレスが上がったり、場合によっては合格はしたものの、こう、すっきりしない新年度になったりすることもあります。

まして発達に凸凹があるお子さんでしたら、「この子の判断には任せられない」と親が一番その子に良い学校を探して決めようとすることは珍しくありません。

ここで大切にしたいなと私が思うのは、やはりその子の意思です。

あれこれ学校見学に行っても最終的に親が決めちゃう、という状況は、本人の心の成長上あまり良いとは言えません。一人一人成長のスピードも違いますし、定型発達の子たちよりも成長が遅く感じられる子には「まだまだ任せられない」と感じてしまうのも当然です。

けれど。

彼らはここから自分の判断で頑張って状況を乗り切っていく人たちです。
ここで彼らの意思が尊重され、採択されるならば、彼らは一生懸命考えます。

学校選びを真剣に考えてないように見える
好きな部活だけで選んで後のことは考えようとしていない
レベルが高すぎることに気がついていない

今までも何度も保護者の方々からお聴きした言葉です。

それでも。

私は受験校選びの時に、学校を見るだけ見せたあとで、自分で選んで教えてね、と彼らに考える時間を渡して欲しいと思います。

一校に絞る必要はありません。
見た学校全部に順位をつけてもらう、見た学校全部のプラスとマイナスを書き出してもらう、そんなことをして自分で感じたことを感じて評価するチャンスをあげてください。
書くのが苦手な子なら、保護者の方が聴き取り、書き出してあげるのでもいいでしょう。
良いところ、悪いところがなかなか思いつかない子なら、保護者の方が一緒に「ママから見ると」「パパから見ると」など話し合う時間を作ってもいいでしょう。

締め切りも作りましょう、今度の土曜日の夕飯までに、とか。

いっぱい家族で話し合ってください、家族が他にいるならぜひ参加してもらってください。
保護者は全員拘るべきですし、きょうだいたちがいるなら、それも良い学びになると思います。

2に続く