今日配信された「りたりこ発達ナビ」さんの記事で、聴覚過敏の子たちに「大きい音に慣れさせる」というトレーニングをしていた療育施設が昔はあった、というお話が載っていました。

それは本当に本当に酷いことです。

トマティスの聴覚チェックをすると、ハッキリとグラフになりますが、「本当に小さな音まで聴こえてしまい、日々の大音量に苦しんでいる子」や「快適に聴こえるボリューム範囲が狭い為に、音を聴くことそのものがツラくてたまらない子」も本当にいるのです。
そしてそう言う子たちの聴覚過敏緩和には、本当に繊細に、本人の限界を超えないように注意しながら、ゆっくりゆっくり音に対して減感作させて行く方法をとらないと、いつまで経っても「聴く事=不安」「聴く事=恐怖」「聴く事=イヤなこと」という脳内のループの働きが止まらないのです。

聴覚過敏の子がいたら、どうか「我慢しなさい」と言う事をやめてあげてください。
「毎日大きな音でツラいね、ご苦労様」と、理解を示してあげてください。
理解されるだけで、過敏のツラさはほんの少しですが緩和します。誰からも理解されないこと、そのこと自体もツラさの部分なのです。

そして良かったら私のところに来てください。たくさんの聴覚過敏の子どもたちも大人たちも見て来ている私が、その子のツラさに寄り添って、そこから抜けさせて上げたいと思っていますから。